会社の掟 (会社員のバイブル)

会社で働く中で、知っておくべき事をつらつらと…。

「作業」だけでなく「仕事」もあなたの役割です

会社に入って最初に与えられる役割は、ほとんどの場合「作業」をこなす事だと思う。

この「作業」というものは、企業が業務を進めていく上では必要だし、非常に重要な事であることは間違いがなく、決して「作業」を軽んじていいなどということはない。企業が事業を進めていくことは、その中にある無数の作業が効率よく、正しく運営されていることが必要だからだ。

 

ただ、ここで覚えておいてもらいたいのは、「作業」自体を設計したり、組み立てたり、刷新したりする役割も存在していて、全体的な言葉で言うとすれば、それは「仕事」と言われるようなものであり、実はこちらの「仕事」が非常に重要なものだと言うことである。

 

もうここでお気づきだとは思うが、会社に入って本当に社員に求められているのは、この「仕事」をする事である。「仕事」をせずに「作業」ばかりをやる人も非常にたくさんいるが、全員がこの「作業」だけを行なっている状況は良い状態とはいえない。

もちろん逆に、全員が全ての時間を「仕事」だけに費やしていると、実務が全く回らないこととなり、その会社の事業はすぐに崩壊してしまう。

だから、この「作業」と「仕事」は最適な割合で実施され続けていることが必要であり、会社全体の中でそのバランスがうまく保たれている状態を作ることが必要である。

 

最初に書いたように、会社に入って最初に与えられるのは、ほとんどの場合「作業」の内容である。僕自身の話をすると、会社に入ってから数年間、この「作業」だけをこなすことに一生懸命になり、「仕事」と言うのは他の誰かがやるものだと言うふうに自分で勝手に役割を決めつけていた。

そう、与えられた「作業」だけに邁進し、それ以外の「仕事」とい言う部分に関しては自分の役割ではないのだと自分で決めつけ、そこに目を向けることもしていなかった。

 

結論から言うと、これが実は大きな間違いだった。

 

社員に求められている役割をうまく認識できず、求められているものの半分しか実施していなかったと言うのが実態だろう。

 

これでは当然評価されるはずがない。

実に当たり前の結果、僕は大した評価もされずに数年間を過ごすことになる。

 

振り返ると、非常に残念な数年間だった。